CASE47 膝が曲がらない 20代 大学生 アメフト部 シーズンオフに入り新潟に帰省のおりに来店。アメフトという競技がら怪我が絶えないそう、肩は鍵盤断裂。腕はじん帯を伸ばしたり、腰痛も常にあり。膝にも痛みを抱えている。今日の目的は全身疲労抜きと右ひざの可動域の回復。 右ひざは約半年前に脛骨の一部を削る手術を行った。その後、膝の屈曲が思うように回復せず、しゃがむと痛みが出てしまうとの事。手術前であればどんな経緯で膝に痛みが出だしたかによって施術の手順が異なるのだが、手術後、痛みの原因と思われるところはすでにないはずなのであまり考えないことにする。膝の屈曲に対して妨げとなっている筋肉の硬結を解除するとおのずと可動域は回復した。肩や腕の怪我以来、肩甲骨の可動域も制限が出ていたのでここも解除。 可動域制限が起きている場合もそこに原因があるワケではなく、関連する筋肉、骨の状態が結果的にその部位の可動を制限している。膝が曲がらないからといって膝に原因があるワケではない。肩甲骨が動かないからといって肩甲骨に原因があるワケではない。一部分の状態にとらわれて局所的に筋肉を伸ばしたりしては体のバランスを崩してしまう。「体は全てつながっていて、連動する」この事は治療家ならば誰もが知っている事実であり、もっと一般の方々にも知って頂きたいことである。 アメフトをやっているので当然、体も大きく筋肉も厚いのだが、人間、構造は皆同じなので特別、何が大変という事でもない。むしろ20代と若いので筋肉の解れもスムーズだった。特に彼の筋肉の質は良く「つきたてのお餅」のようだった。
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