約五年間務めていたお店を辞める時にご挨拶できたお客様はほんと僅かで、ほとんどのお客様は僕が独立したことを知らない。今のご時世、顧客リストを持って退職することはできないので、お礼のお手紙も出すことはできない。もっとも、会社にいた時についたお客様は「会社が集めた」のであって、「僕が集めたわけではない」。だから、辞めた後に「彼はあそこで店をやってます」とわざわざお客様に伝えてくれることは稀である。
まさに、お客様からしたら「あのひとどこ行ったの?」状態である。
そんな状況でも。ワザワザ探し当てて来て下さる方がいたのです。
結構、お体の状態が悪い方だったの頻繁に来店してくださってたのですが、急に来店が止まり、ここ一年ぐらいお会いしていなかったので、もう、お会いすることは叶わないのかなと思ってました。
事情は「春に県外に転勤になり、頻繁に来れない環境になってしまった」とのことでした。
「新潟に来る機会があったので久々にと思ったら辞めてたなんて知らなくて、、、」
黙って辞めてごめんなさい
僕はクリスチャンでもないし、むしろ、神様や仏さまを強く信じているわけでもない。バチアタリもいいところだ。ましてや、自分の都合良い時だけ「神様お願い!」なんてこともまずない。それほど、他をあてにしない(タチ)性質である。
しかし、今回だけはあわてん坊のサンタクロースからのプレゼントだと思ってもいいかもしれない。